中古マンション売却査定のポイント(104) 賃貸VS売却 メリットは?

売却の流れと基礎知識



「賃貸VS売却!中古マンションのメリットはどっちだ?」

 

あなたは、マイカーを持っていますか?
家はどうでしょう?マンション?それとも戸建て?

持っていると答えたあなたは、持ってない人にどうしてだろう?と思うかもしれません。
持っていないと答えたあなたは、持たないことに不便を感じていないのかもしれません。
今、若い人たちの間では、車や家を持たない、所有することにこだわらないというスタイルが増加しているようにみえます。
それはまた、お金の有無とはまた違う理由のように見受けられます。
家を買わずに中古マンションなどを賃貸契約して生活している若い層の人たちは、中古であってもマンションを購入するよりも、メリットを感じているからこそのライフスタイルなのです。
今回は、所有していた中古マンションを中心とした不動産を売却査定し、よい価格の資金を得れば、メリットの多い賃貸ライフに移行できる…という可能性について解説いたします。

住宅ローンがイヤなら、売却したらよい

 

住宅ローン…完済するまで、逃れることのできない重し。
購入したマンションが中古となっていく中、時には売却査定しても売れるという確証も持てないまま、住宅ローンは果てしなく続きます。もう縛られたくないと思ったら、もう一度気持ちを決めて、中古マンションは売却査定し、売却してしまい、賃貸生活に変わればよいのです。
あんなにこだわっていた持ち家、マンションは一体何だったのか?
住宅ローンの返済から解き放たれた時の感覚は、心が軽くなる感じ、フワッと体が浮く感覚は、今、住宅ローンを払い続け居ている方なら、ちょっと想像しただけで、お尻の下がむずむずするようなあこがれの気持ちを持たれるのではないでしょうか。

では、なぜこんな気持ちになるのか?
「もの」の価値が下降するのに対し、「お金」の価値自体が上昇することを意味するデフレ。わが日本は長い目で見た場合、少子高齢化により、残念ながら、緩やかにこのデフレ状況となっているのです。
ここまで、読んでくると勘のよいあなたならわかるはずです。

そう、中古マンションなど不動産自体は、「もの」ですので、このデフレ状況では資産価値が下落してしまいます。それなのに、お金である借入金、つまり住宅ローンの価値は上昇していきます。
借入金の価値が上がるということは、言い換えると、負担が重くなるということ。
ちょっとだけ無理をしたつもりで住宅ローンを組んでマンションを購入した結果、デフレ状況下では、じわじわと生活が圧迫されていきます。
若い世代の人が、マンションは購入しなくてよいという判断をするのは、このデフレ状況の中では、理にかなった選択という一面があるように思います。
中古になったマンションのローンは減らないのに、中古になっていくマンションの資産価値は下がっていきます。状況を知るために一度売却査定してみればわかりますよね。

先ほどの話で、中古マンションを売却査定し、しっかりと売却できた時、住宅ローンを払わなくてよくなった時に感じる気持ちにも納得いただけるのではないでしょうか?

どうせお金を払うなら購入したほうがトク!を考える

 

「どうせお金を払うなら、購入したほうがトクなんです」今は中古になったマンションを買った時を思い返してみてください。きっと不動産販売業者の巧みな営業トークに、なるほどとしきりにうなずいていたのではないでしょうか?
「賃貸で済み続けるなら、購入したほうがトータルでは安くつきます」これは、業者の必勝ワードなのです。
賃貸マンションの家賃レベルを考慮する必要はありますが、今のローンの支払いよりも月々少なくて済む方法、つまり賃貸のほうが、購入より安くなることがあるのももう、理解できますよね?
中古マンションを売却査定し、適正な価格で売却できれば、その資金をもとに、今の支払額より、安い賃貸マンションで暮らせば安くなり、高いマンションを借りれば、支払額が多くなるということ。

不動産を購入して住んでいるといろいろと感じる不自由さ、それは、「いまいち使いにくいな」「隣の家は、変人だな」「住んでみたら街があまり好きになれないな」などと感じても簡単には移れない、手放せないだから売却査定する気にもなれない…というところです。その点、賃貸住まいなら、引っ越してしまえば解決します。
つまり、直面している問題、課題を、簡単に解決できるメリットが、賃貸住まいなら可能だということです。居住するということで失われる支出を減らし、生活費の割合を増やすなら、もう少し、家賃の安いマンションに移ればよいという話です。

何を借りる?「資金」か「家」か?

 

多くの人が、新築・中古マンションや戸建てを買う際は、住宅ローンを組みます。
元々所有していた中古マンションを売却査定し、資金を調達できたとしても満額は難しいからです。
つまり、「家」を借りてはいないけれど、「お金」を借りる(住宅ローンを組む)という選択をすることになります。
以前であれば、インフレ状況下でしたので、モノである不動産の価値は上昇傾向でしたので、お金である借入金の価値が下がり、バランスとして、「お金」を借りて「家」を買うことは間違いではないと断言できました。
まあ、賃貸物件に関しては、物件価値が下がるなら、交渉し、家賃を下げることも可能というメリットも出ます。
デフレ状況が続くなら、借りるのは、お金<物件 が賢い選択かもしれません。
今、マンションを購入しない若い世代が増えているのは、感覚的に、この状況を理解しているのだと想像できます。

家族の形も変化する

 

家族構成というのは、人生の時間の経過と共に変わっていきます。
大学生ともなれば、子供は家を出て一人暮らしを始めます。最初は4人家族だったとしても、子供が巣立つと、夫婦2人だけになってしまうのです。
また、パートナーに先立たれると、最終的には1人になってしまいます。
このような家族構成の変化に対し、中古になったマンションや戸建てを所有し続けているせいで、フレキシブルに対応できなくなっていまいます。家族の形が変わるイメージがついた時点で、家を売却査定して賃貸ライフを選択することを人生のプランに入れておけば、こうした変化にも柔軟に対応できる、というか覚悟ができてきます。
家族構成に変化があったからという理由で、家の売却査定を検討している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ものは考えようですので。家族が減ったのなら、コンパクトで快適な生活を計画し、手ごろな賃貸マンションに引っ越せば、住居費を抑えることができるのです。

家さえあれば、老後は安泰!?

 

そうは言っても、「マンションを持ち家にしておけば老後は家賃を払わなくて済む」普段から割合、質素に暮らすことに慣れている方にとっては、賃貸マンション暮らしするより、購入するメリットがありそうです。
でも、購入したマンションや戸建ては、つつましい生活とは別に、費用が発生します。そう、マンションや戸建てには、メンテナスが必要となるからです。特に、15年を過ぎた不動産は、「大規模修繕」のサイクルがやってきます。

年を取ってからのびっくりする出費は、この「大規模修繕」なのです。
経済的、精神的に、相当苦しいと予想しなくてはなりません。
一戸建ての住宅ですと、まとまったお金を収入が減った状態なのに、個人で負担しなくてはなりませんから。
しかしながら、賃貸生活をしている人でも、年金生活の範囲で家賃を考え、生計を組み立てているなら、大規模修繕の支払いに悩まされる必要はなくなります。
家さえあれば、老後は安泰!は、100%ではなさそうです。

自由なシティライフで満足度UP

 

資金的な都合で、郊外でないと家を購入できないため、今住んでいる中古マンションを売却査定し、郊外へ引っ越す人が多くいます。
それならば、都会に住みたい人にとっては、賃貸マンションにするという選択はあります。
逆に、借りるなら、便利な都会に住めるという発想も捨てることはありません。購入は難しい(高額なので)地域、人気の都心であっても、賃貸なら普通の人でも住むことの可能な地域というのも多々存在します。

自分たちの生活ステージを少し上げることも可能で、今のローンを支払う切り詰めた生活を一新して、シティライフを楽しむ毎日を送れるのが、賃貸生活なのです。
また最近では、購入したマンションを、中古マンションであっても、アパート等に比べ建物のグレードも高い、設備も充実している分譲タイプだったため、売却査定し、希望の価格で売却した後に、賃貸経営する一般の方が増えています。

新築時には買えなかった憧れのマンションも、築年数が経った今なら中古マンションとして、安く借りられるという状況も少なからずあります。
中古マンションを売却査定し、売却しても、分譲マンションの賃貸を借りれば、快適な生活を続けることができるのです。

古くなる中古マンションの家賃はどうなるか?

 

中古で購入したとしても、住宅ローンの場合、一度契約してしまうと借り換えローンを組み直さない限り、返済額は固定されますが(変動金利の場合はこの限りではありません)、家賃の方は、必ずしも固定で同額が続いてしまうとは限らない状況があります。

家賃というのは、借主が申し出て、下げることを交渉できることは、正当な権利として、「借地借家法」で認められています。
(※「借地借家法」の規定では、借主もしくは貸主から、更新時期に限らず、いつなりとも家賃改定の申し入れをすることできるとしています。)
加えて、「借地借家法」では、借りた人の権利を強く守っているので、不当な退去を強いられたとして、借主から大家である貸主へ立退き料を請求することができる、つまり、一方的に「出ていけ!」と通達されたという理由で、立ち退く必要は全くないのです。

ということは、家賃は言われたままずっと同額を払わなければならないということではなく、下げる交渉は可能ですし、たとえ交渉で家賃を下げるきることが叶わなかったといっても、さらに家賃が安い中古マンションに移転すれば、家賃は結果として下げることが可能です。

以上、ここまで持ち家を売却査定して、賃貸生活に移った場合のメリットについて考えてきました。
これでは片手落ちなので、売却査定して賃貸生活に移る欠点にはどのようなことがあるか?という点も検証してみましょう。

やっぱり中古マンション売りたくない、の気持ちが強いなら…

 

住宅ローンが、定年後の時点で完済できていれば、居住にかかる費用は、安く抑えられるという利点があります。
ここまでいろいろと説明してきましたが、やはり、不動産を売却査定して賃貸物件での生活をするうえで、最大のデメリットになるのは、老後、ということになります。
住めればいい、ボロボロになっても余計な費用の掛かる修繕はしなくても良い…とい判断なら、老後と言う時間に対しては、賃貸より購入の方に軍配が上がりますね。
先ほど述べたように、大規模修繕が老後の時点で、発生する可能性もありますが、戸建てであれば、大きな損傷、雨漏り、水道管の劣化、白アリ被害で土台が崩れるなどでもない限り、大掛かりな修繕がマストというわけでもありません。

そのため、理想としては、現役時代は家を買わずに過ごし、賃貸で現金を貯めて続けて、老後に小さなマンションを現金で購入するのが良いのかもしれません。
住宅ローンのイレギュラー、ボーナス払いがない賃貸生活に移れば、貯金は、思いのほかはかどることでしょうし、将来の計画をよく検討して、不動産売却査定もためしてみることをオススメします。

総括(あくまで私見ですが…)


さてここまで、「賃貸VS売却!中古マンションのメリットはどっちだ?」
について考えてきました。
売却査定して賃貸に生活をシフトすれば、手にできるのは、「自由な生活、空間、時間」かもしれません。
それは、ローンからの解放、気分転換、生活レベルを変化させるための移転する自由、煩わしい、そりの合わない近隣の人から抜け出すための自由の獲得。
この自由な生活を手に入れるべく、売却査定の検討…少し考えてみてもよいと思います。