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結論:一括査定サイトは「どこが一番か」ではなく「自分の条件に合うか」で選ぶ
不動産の一括査定サイトは数多く存在しますが、どのサイトも万人にとって唯一の正解にはなりません。提携している不動産会社の顔ぶれ・査定方式(机上か訪問か)・対応するエリアや物件種別がサイトごとに異なるため、比較のポイントは「どこが一番人気か」ではなく「自分の物件の条件に合うか」です。以下、選び方の基準と主要サービスの特徴を整理し、当社が提携している査定サービスをご案内します。
複数社を比較することの重要性は、相場そのものが動いていることからも裏付けられます。東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の2026年7月度・月例速報によると、首都圏の中古マンション成約㎡単価は前年同月比−1.5%である一方、東京都区部に限れば+2.7%・75か月連続の上昇が続いており、方向性はエリアによって割れています。中古戸建住宅は成約価格が+0.6%・7か月連続で上昇する一方、在庫件数は−1.2%・6か月連続で減少しており、マンションとは価格・在庫の向きが異なります(いずれも東日本レインズ 月例速報 Market Watch サマリーレポート(2026年7月度))。「今の相場はいくらか」は物件種別・エリアによっても方向性が異なるため、最終的にはご自身の物件の種別・所在地に合わせて複数社に査定を依頼して確かめるのが確実です。
一括査定サイトとは・なぜ無料で使えるのか
一括査定サイトは、1回の情報入力で複数の不動産会社に査定を依頼できるサービスです。利用者の費用負担はなく、査定を経て仲介契約が成立した不動産会社から運営会社に成果報酬が支払われる仕組みで収益化されています。そのため、利用者側が査定額を比較しただけで費用が発生することはありません。
複数社に査定を依頼する意味は、各社の査定額の「幅」を知ることにあります。同じ物件でも会社によって査定額に差が出るのは珍しくなく、根拠のある価格帯を把握するには一社だけの意見に頼らないことが重要です。相見積もりが不動産会社に対して失礼にあたるのではと気にする方もいますが、不動産売却の相見積もりは失礼?何社が目安か・査定書の見方・断り方で解説しているとおり、複数社への依頼自体は一般的な行為です。
一括査定サイトを選ぶときに確認すべき4つの基準
①提携している不動産会社の顔ぶれ
大手中心のサイトと、地域密着の中小企業まで幅広く提携するサイトとでは、紹介される会社の傾向が変わります。都心の主要駅近くなら大手主体のサイトでも選択肢は十分ですが、地方や郊外では地域密着型に強いサイトのほうが対応会社が見つかりやすい傾向があります。
②査定方式(机上査定・訪問査定)
「机上査定」は物件情報の入力だけで概算額が出るため営業電話への抵抗感が少なく、「訪問査定」は実際に現地を見てもらう分、精度の高い金額が出やすい傾向があります。まず机上査定で相場感をつかみ、納得したら訪問査定に進む、という段階的な使い方もできます。
③対応している物件種別・エリア
マンション専門・戸建てや土地も含む総合型など、サイトによって得意な物件種別が異なります。共有持分・事故物件・再建築不可などの訳あり物件は、一般的な一括査定サイトでは対応する会社が見つかりにくいことがあります(詳しくは後述)。
④最大依頼可能社数と運営実績
1回の申込みで依頼できる社数は3〜10社程度とサイトによって幅があります。依頼数が多いほど比較の材料は増えますが、その分連絡してくる会社も増えるため、対応できる範囲で申し込むのが実務的です。運営会社の実績(運営年数・プライバシーマーク取得の有無など)も、個人情報を預ける先として確認しておくと安心材料になります。
主要な一括査定サイトの比較
当社が提携している一括査定サービスは、次の3社です。いずれも査定の申込みは無料で、申し込むと提携する不動産会社から査定価格の提示や連絡が届く仕組みです。利用条件やサービス内容は各社の案内をご確認ください。
いずれも査定の申込みは無料です。
このほか、HOME4U(NTTデータグループ運営)・SUUMO売却査定・すまいValue(大手6社共同運営)・LIFULL HOME'S・すまいステップなども広く使われている一括査定サイトです。大手不動産会社との接点を重視するならすまいValueのような大手特化型、提携社数の多さを重視するなら総合型、といった選び方の傾向があります。これらは当社が現時点で提携していないため本記事からのお申込みリンクはありませんが、選択肢として比較検討する際の参考にしてください。
一括査定サイトを使う際の注意点
一括査定サイトの主なデメリットは、申込み後に複数の不動産会社から電話やメールで連絡が来ることです。連絡を最小限にしたい場合は、依頼する社数を絞り込む、机上査定のみに留める、といった対応ができます。また、個人情報(氏名・連絡先・物件住所)を入力する仕組みのため、運営会社がプライバシーマークを取得しているかなど、情報管理の体制も申込み前に確認しておくと安心です。査定額を比較する際は、相場より極端に高い金額を提示する会社が必ずしも有利とは限らない点にも注意してください。契約獲得を目的に高めの金額を提示し、結局売れずに大幅な値下げに至るケースもあります。
買取・再販の現場から見る「訳あり物件・特殊物件」の査定
当社は不動産の買取・再販を手がける会社として、一般的な一括査定サイトでは査定会社が見つかりにくい物件にも向き合っています。共有持分・再建築不可・事故物件・老朽化が進んだ空き家などは、多くの不動産会社が仲介を敬遠しがちで、一括査定サイトに申し込んでも連絡が来る会社が少ない、または想定より査定額が伸びにくいことがあります。これは各社が「仲介できる見込みが立ちにくい物件は積極的に対応しない」という合理的な判断をしているためで、一括査定サイトの仕組み自体の欠陥ではありません。こうした事情がある物件の場合は、一括査定サイトで複数社の反応を見たうえで、訳あり物件の扱いに慣れた買取専門の会社にも直接相談する、という2段構えが現実的です。仲介は時間をかけて高値を狙う選択肢、買取は事情に応じて早期に現金化する選択肢と、性質が異なる点を踏まえてご検討ください。
一括査定サイトの使い方(4ステップ)
- 物件情報を入力する:物件の種別・所在地・面積・築年数などの基本情報を入力します。所要時間は45秒〜60秒程度が目安です。
- 査定結果・連絡を受け取る:机上査定の場合は概算額がメールなどで届き、訪問査定の場合は日程調整の連絡が来ます。
- 複数社の査定額・対応を比較する:金額だけでなく、査定根拠の説明の分かりやすさや担当者の対応も比較材料にします。
- 媒介契約を結ぶ会社を選ぶ:納得できる会社と媒介契約を結び、売却活動を開始します。
まとめ:複数社の査定額を比べることが、適正価格を知る一番の近道
一括査定サイトは、提携会社の顔ぶれ・査定方式・対応する物件種別がサイトごとに異なるため、「どこが一番か」ではなく「自分の物件の条件に合うか」で選ぶのが実務的です。まずは複数の一括査定サービスに申し込み、自分の物件の査定価格を比べてみましょう。いずれも査定の申込みは無料です。利用条件やサービス内容は各社の案内をご確認ください。
査定額を受け取ったあとの判断には、不動産売却の譲渡所得税計算方法やマンション査定は階数でいくら変わるかもあわせて確認しておくと参考になります。任意売却など事情のある売却をお考えの方は任意売却マニュアル、相続した不動産の売却をお考えの方は相続した不動産の売却もあわせてご覧ください。
本記事は株式会社スマートアンドカンパニー編集部が、東日本不動産流通機構の公表資料と各社公式サイトの公開情報を確認して作成しました。市況・各社サービス内容は変わるため、お申込み前に最新の情報をご確認ください。
よくある質問
Q. 一括査定サイトは何社くらいに申し込むのが目安ですか?
A. 3〜5社程度が目安です。少なすぎると査定額の幅が分かりにくく、多すぎると連絡対応の負担が大きくなります。まずは提携社数の異なる2〜3サイトに申し込み、重複する会社があれば同じ条件で比較しやすくなります。
Q. 一括査定サイトを使うと必ず営業電話がかかってきますか?
A. 訪問査定を申し込んだ場合は日程調整のための連絡が来るのが通常です。連絡を最小限にしたい場合は、机上査定のみを選べるサイトを利用する、依頼する社数を絞る、といった対応で負担を減らせます。
Q. 一括査定サイトで出た金額で必ず売れますか?
A. いいえ、一括査定で提示される金額はあくまで概算の査定額であり、実際の成約価格を保証するものではありません。最終的な価格は、内覧後の交渉や市場の反応によって変わります。
Q. 共有持分や事故物件でも一括査定サイトは使えますか?
A. 申込み自体は可能ですが、対応できる不動産会社が一般的な物件より少なく、連絡が来る会社数が限られることがあります。こうした事情のある物件は、一括査定と並行して、訳あり物件の扱いに慣れた買取専門の会社に直接相談する方法もあります。
Q. マンション・戸建て・土地で使うサイトを変える必要はありますか?
A. マンション専門のサイトはマンションのデータに強く、総合型のサイトは戸建てや土地も含めて幅広く対応します。ご自身の物件種別に対応しているかを、申込み前に各サイトの案内で確認することをおすすめします。
※本記事は監修者のレビューは経ておらず、株式会社スマートアンドカンパニー編集部が東日本不動産流通機構および各社公式サイトの公開情報を確認して作成しています。各社のサービス内容・提携社数は変動するため、お申込み前に最新の情報をご確認ください。




