マンションを売却するとき買取り業者に依頼するメリットとデメリット

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「中古マンションを買取り業者に頼むと損?」

 

「マンションを売却しよう!」と思ったら、まず不動産業者に売却の査定依頼をしますよね。
そして、いくつかの不動産業者の中から、満足のいく査定額を出してくれた業者や、面倒見のよさそうな業者、あなたが「ここなら任せられる」という不動産業者を選んで、売却に向けての販売活動をしていくと思います。
その不動産業者が一生懸命に販売活動をしてくれたとしても、タイミングが悪くなかなか売却できなかったり、急に転勤が決まったなどでリミットがある中で売却したく、気長に購入者が現れるまで待てなかったり・・・必ずしも売却までスムーズに進むとは限りません。

そんなときは、売却にこだわらず、業者による買取り(不動産業者が直接家を買い取ること)を検討してみてはいかがでしょうか。

よく、不動産業者による買取査定は低くて損だと聞きますが、実は、場合によっては、売却をするよりも、売主にとってメリットがある売却方法なのです。

ここでは、不動産業者による買取りのメリット・デメリットを確認し、買取りは本当に損なのか考えてみましょう。

中古マンションを業者買取りにするメリットとは?

 

その1:築年数の経ったマンションや訳あり中古マンションでも買い取ってもらえる!
中古マンションを業者に買い取ってもらう最大のメリット、それは、なかなか買い手が見つかりづらいと言われている築年数の経ったマンションや訳ありのマンションでも、ほぼ確実に買い取ってもらえるということです。
そして、売買契約が完了するまでの時間もあまりかからず、早いと1週間ほどで終わることもあるみたいです。
一般的な売却だと、買主が決まって売主の手元に現金が入るには、早くても2ヶ月ほどかかると言われていますので、それを考えるとかなり短期間で売却できるということがわかります。

なかなか売却先が見つからないマンションでも、すぐに現金が手に入る。
これが、中古マンションを業者買取りにする最大のメリットです。

その2:好きなタイミングで売却できる!
あなたの希望するタイミングで売却することができるのも、大きなメリットと言えるでしょう。
特に、今住んでいるマンションを売却して、新しい家を購入しよう考えている方々にとっては、売却のタイミングと新居の購入のタイミングの調整に悩むことも多いと思います。
もし気に入った物件が売りに出されていたとしても、ご自分のマンションの売却がうまく進んでいなければ、新居の購入をためらってしまいますよね。

業者買取りであれば、あなたが買い取ってほしいと思ったタイミングで、すぐに業者は買取りの手続きに入ってくれます。
新居購入のタイミングに合わせて売買契約をし、現金を手に入れることが可能です。
気に入った物件があったけど、まとまったお金が用意できず逃してしまった・・・なんてこともないでしょう。

その3:瑕疵担保責任の免除!
マンションを売却する場合、売主は、瑕疵担保責任を負う義務があります。
瑕疵担保責任とは、売却したマンションに、引き渡されるまで気が付かないような欠陥があり、住んでみて初めてわかったという場合に、買主が売主に対して責任を取るよう求めることができる制度です。
引き渡し後に、配水管が詰まって浸水してしまった、実は事故や事件があった部屋だったことがわかったなどは、瑕疵担保責任が認められた例です。
瑕疵があった場合、売主は、一定期間、補修や損害賠償の支払いという義務を負います。
瑕疵が極めて重大で補修をしたとしても住めないというような場合は、契約解除となることもあるのです。

たとえば、先ほど挙げた「配水管が詰まって浸水してしまった」というケースですが、配水管は壁の中など見えないところにあることも多いので、劣化してきているかどうかは、ぱっと見わからないこともありますよね。
しかし、売却する相手が、個人ではなく業者の場合には、この瑕疵担保責任が免除されます。
業者買取りにすると、こういった潜在的なリスクの回避ができるというわけです。

その4:仲介手数料が不要!
一般的な売却では、売却が成立した際に、不動産業者へ仲介手数料を支払わなければなりませんが、実は、業者買取りの場合は、その仲介手数料を払わなくてよいのです。
考えてみると、業者買取りの場合、その不動産業者自身が購入するわけですから、仲介業務は発生していませんよね。
だから、仲介手数料が必要ないのです。

中古マンションの売却の場合、仲介手数料だけでも100万円を超えてくることもあります。
これが、0円で良いとなると、なかなかの節約となるのではないでしょうか。

その5:内覧会をしなくていい!
マンションの売却をするのであれば、購入希望者に部屋に上がってもらい内覧してもらう必要があります。
内覧なしで購入してくれる・・・ということは、なかなかないでしょう。
少しでも高く売却したいと考えれば、徹底して掃除するなど、内覧会のために色々と準備をしなくてはならなくなります。
しかも、購入希望者が現れるたびに開かなくてはなりません。

その点、不動産業者による買取りでは、一度見てもらえればそれで終わりなので、とても楽です。

中古マンションを業者買取りにするデメリットとは?


ここまで、中古マンションを業者買取りにする場合のメリットについてお伝えしましたが、当然ながら良いことばかりではありません。
業者買取りのデメリット、それは、一般的な売却に比べ、買取査定額が安くなってしまうことです。
中古マンション業者買取り査定の相場は、通常の売却査定のおよそ6~7割、よくても8割程度と言われています。
たとえば、売却査定額3,000万円の中古マンションの買取査定額は、2,000万円前後になってしまいます。
この差額を容認できるかどうか・・・、これが、業者買取りを利用するかどうかの判断材料となると言えるでしょう。

業者買取りが向いている中古マンションとは?


その1:築年数の経った中古マンション
マンションの資産価値は、築10年前後からどんどん下がっていくと言われています。
人気のある公立小学校の学区であるなど、近隣の環境などによっては、10年以上経ってもほとんど資産価値の下がらない(むしろ上がったり・・・!)マンションもありますが、そうたくさんあるわけではありません。
年月が経てば経つほど、価値は下がっていくと考えるのが一般的です。
また、大事に住んでいたとしても、築年数が経てば経つほど、売主も気づいていない瑕疵がある場合が多いとも言えます。
資産価値がないうえに、瑕疵の責任まで取らなければならない・・・となると、売主にとっては、あまりメリットがありません。

何十年も住み続けたマンションの売却を考えるのであれば、業者買取りを検討してみるのもよいかもしれません。

その2:事件、事故があった中古マンション
事件や事故のあった中古のマンションを、わざわざ高いお金を出して買いたいと思う方は、なかなかいませんよね。
だからと言って、事件や事故があったことを隠して売却し、引き渡し後にわかった場合、売主は、さきほどご説明した「瑕疵担保責任」により、損害賠償の請求をされたり、せっかく売却できたマンションの契約解除をされる可能性もあります。

このような場合も、不動産業者による買取りが向いているのではないかなと思います。

その3:人気のない間取り
一般的に、2LDKより3LDKのほうが売却しやすいと言われています。
2LDKのマンションは、1人で住むには広すぎて、家族で住むには狭すぎる・・・だいたい50㎡前後のマンションです。
購入層は、2人住まいのカップルや少し広めの部屋を好む1人住まいの方となりますが、2人住まいといっても、これから子どもを迎える予定の夫婦の場合は、将来のことを考えて、2LDKよりも3LDK以上のマンションを選ぶことが多そうです。
そう考えると、2LDKの購入者は、かなり限定的になると言えます。
そのため、50㎡前後のマンションは、購入希望者が少なく、売却をしづらいと言われています。
また、60㎡程度の3LDKといった家族で住むのには少し狭めのマンションも、売却しづらいということがあるようです。

間取りが理由でなかなか売却できない・・・そんな方も、不動産業者による買取査定を依頼してみるとよいかもしれません。

買取りの仕方は、2種類


不動産業者による買取りの種類は2種類あります。「買取保証」と「即時買取」です。

買取保証とは、まずは一定期間(およそ3か月程度)、通常の仲介によるマンションの売却を行い、その期間内に購入希望者が現れなかった場合に、不動産業者が買取りをしてくれるサービスのことです。
良いマンションであれば、9割近くの査定をしてくれる場合もあるようです。
ただし、どのようなマンションでも必ず買い取ってくれるというわけではありません。

即時買取とは、その名の通り、すぐに不動産業者に中古マンションを買い取ってもらえるサービスです。通常、買取保証よりも査定額は安くなるようですが、早急にマンションの売却をしたい方は、こちらを利用するとよいでしょう。

売却査定、買取査定、両方出してもらおう


できれば高額で売却したい、でも、なるべく早く現金を手に入れたい・・・売却にするか、買取りにするか・・・どちらにしたらよいか迷ってしまいますよね。

「1円でも高く売りたい!」と考えている方には、基本的には、不動産業者による買取りは向きません。
不動産業者による買取りがお得だと言われているのは、一般的に、さきほど挙げた「築年数の経った中古マンション」や「事件・事故のあった中古マンション」です。
しかし、これも絶対にそうだというわけではありません。
「ダメならダメでいいや・・・」と、とりあえず売却査定を受けてみたら、とんとん拍子に話が進み、あっという間に購入希望者が見つかったということも、ないわけではないからです。

様々な事情で、「とにかく早く売却したい!」という方には、不動産業者による買取りが向いていると思いますが、それ以外の方は、売却査定、買取査定、どちらも依頼をしてみて、よりご自身にとってメリットのある方を選ぶとよいと思います。

たとえば、売却査定と買取査定の差額が、1,000万円以上あるならば、とりあえずは売却できるように頑張ろうという気持ちにもなりますが、その差額が100万円程度であれば、さっさと売ってしまおうという気持ちになるかもしれません。

売却にするか買取りにするか、どちらにしても、まずは相場価格を知ることが大事です。
複数の業者に査定をしてもらい、少しでもメリットのある業者を選ぶというのが当たり前となってきています。
インターネットの一括査定サイトを使って、複数の業者に査定を依頼してみましょう。
おすすめのサイトをいくつかご紹介します。
無料で簡単に利用できますので、ぜひ活用してみてください。

「イエウール」
最大6社にまで査定の依頼ができます。
お客様満足度も98%と信頼のできるサイトです。
また、チャット形式で画面が進み、入力がわかりやすく、とても簡単です。

「スマイスター」
こちらも、最大6社にまで査定依頼ができます。
買取り戸数ランキングで、上位に入っている不動産業者も参加しています。

「マンションナビ」
中古マンションに特化した老舗のサイトです。
戸建て、土地、マンションと色々と扱っているサイトに比べると、より専門的なサービスが受けられるのが特徴です。
売却査定、買取査定の他に、一時的な賃貸の相談などにも乗ってもらえます。

「いえらぶ」
11,000社以上の不動産業者とネットワークがあります。
一般的な一括査定サイトの提携業者数が500~1,000社であることを考えると、業界最大級のネットワーク規模を誇ると言えるでしょう。
売却査定、買取査定の他にも、大家さん向けの相談サービスなど様々なサービスを行っています。

まとめ


いかがでしたか?
金額のことだけを考えると、やはり、不動産業者による買取りは損だとは思いますが、そのマンションの状態や近隣環境、時間的なリミットなど総合的にみると、不動産業者による買取りの方がお得になる場合もあることがわかりました。
ぜひ、幅広く査定依頼をしてみて、あなたにとってベストな方法を見つけてください。

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